海老と冬瓜の冷やし鉢

夏が旬で、冬までもつから『冬瓜』。
まどろっこしいネーミングセンスがなんとも日本人的だなぁと思います。
はじめて食べた時は、『なんだろう、この大根の煮えすぎたみたいなやつは…』と微妙な気持ちになりましたが、いつの間にかその味がしみしみでやさしい口あたりが好きになっていました。
冬瓜の下ごしらえ

皮を剥いて種の部分を包丁で厚めに切ったら、皮のついていた面を重曹でごしごし擦ります。
こうすることで、翡翠色がきれいに出るそう。やらなくても味は変わらないので、やらないことも多いです。
なければ、お塩で。

さっと洗い流したら、好きな大きさに切り分けておきます。
えびの下ごしらえ

えびはお塩でよく揉んでぬめりをきれいに洗ったら、荒めにたたきます。
海老のぷりぷり感を味わえるくらいの、コロっとしたみじん切り。

出汁と多めの料理酒、ほんの少しのみりんを煮たたせて、海老をさっと茹でアクをすくったら引き上げます。
冬瓜に海老の味を染みこませたいけど、海老は火を通しすぎるとぱさぱさしてしまうので、しばし待機。
炊く

先ほどのだし汁にお塩と生姜ひと片、うすくち醤油(を、きらしてしまっていたので濃い口醤油)をほんの香り付け程度たらし、落とし蓋をして冬瓜を煮ていきます。
味つけは、飲んで『ん、ちょっとしょっぱいなぁ』くらい。
濃い口醤油を使ったので、ちょっと色が濃くなっちゃったけど、まあいいか!

15分ほど煮て、楊枝がすっと通ったら海老を戻し入れ、片栗粉でとろみをつければできあがり◎
完成

キリっと冷やして、茹でたオクラと針しょうがをのせていただきます。
すぅっと、お箸で切れるやわらかさ。
食べると、よく染みこんだ冷たいお出汁が口いっぱいに広がって、はんなり涼しげな気分に。
そして、日本酒がとても呑みたくなります。
このお料理の注意点は、お酒をちゃんと用意しておくことかもしれないなとひっそり思うのでした。
コンビニまで買いに走ると、せっかくクールダウンしたのにまた汗かいちゃうもんね。
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